ボイスメモリもメッセージキーヤーもうちのメイン機たちは持っていますが
そのFT-991AMは、FMモードでは内蔵のボイスメモリが使えないという謎仕様。
SSBとAMは使える。
まぁ、FT-818NDはそんなものは付いていない。
ということで、144/430でのコンテスト参戦などにも有効だ、って訳でボイスメモリ製作記となります。
素材は、秋月電子通商のAPR9600を使った、ブレッドボードキット。
IC-7300Mは内蔵メモリで使えるので、主に、八重洲機向けとしました。
うちのFT-818ND/991AM用に作ることにしました。
このAPR9600はノーマルで60秒、 ハイクオリティで30秒の録音ができます。
chは最大8chまで設けることができますが、録音容量は上記の通りなので、8chだと8分割、3.5秒しか録れない。またマルチchにはバグがあるそうで秋月は1chのみでの使用を推奨。
もう生産終了のチップなので、バグ改修の見込みもなく、お安く提供!その辺ヨロシクって感じです。私は1ch利用としました。ホントは2ch仕様にしたかったけど、まぁ今後の課題ってことで。
多chなどの設定を含め回路例も載っているデータシート(英語)
html.alldatasheet.jp
データシートのWeb版でみればChromeなどでは直訳機能もあるのでいろいろ読み込むことができます。
説明書から回路図のアップ。うちのマイクはハンドマイクもヘッドセットもダイナミックマイクなので、レベル不足が気になりましたが、まあいいでしょう。
周辺部分は、 JJ1DPGさんの回路をいただきました。
手書きで回路図を書きかき(笑)
主にBusyランプ(Act LOW)からのPTTキーイングや回路接続/遮断をフォトリレーで制御しています。SPからのトランスでインピーダンス変換もDPGさんの回路の真似。
秋月のC基板に組む。音声周りのコンデンサはフィルムやスチコンを使用。でもでもこのLSI音質そもそも良くはないです。(爆)
電源にはトロイダルコアまで入れてる。DCジャックで内部の006Pを切り離すようにもしています。
蓋側、というか、上側、基板が付いている底板以外がほとんど。トランスとかレベル調整などの基板は上に。
PTTやマイクイン、フットSW、DCジャックも上側。あまり何も考えず位置関係だけで配置。
右側PTTのプッシュSW。LED内蔵はモメンタリ、赤いON/OFF SWはオルタネート。LEDの隣はREC/PLAY切替 上側4つはFT-991AM用のメモリボタン。
下側左が再生SWとストップSW 八重洲系RJ-45のマイクケーブルはボディにRJ-45のジャックを付けるのが面倒で、LANケーブル加工で、リグ向けは直にケーブルを出しています。
マイクは、ヘッドセット利用前提の3.5mmモノラルジャック。通常のハンドマイクはRJ-45コネクタなので繋げられません。
PTTは赤く光る。再生ボタンは黄色。再生を押すとPTTが入って、赤く光る。
移動運用やコンテストでかなり役立っています。
ただ、間抜けなことに、内部寸法をほとんど考えずにデカいSWを配置したので、
006Pを内蔵することができませんでした。(泣)体積的には十二分に余裕があるのに
SWやジャックの配置が悪くて、電池を置くと必ずどこかに当たって・・・
バッテリーは外付け仕様です。このDCジャックを付けないか、端に寄せて付ければ余裕で電池は内蔵できました。orz
・デカいボディなのに、電池は外付け
・マイクが、3.5mmモノラルジャック=手持ちだとヘッドセットしかつながらない
ハンドマイクが使えない
というのが課題として残りました。
また、レベル調整VRを前面に出しているけど、そもそも1度調整したら、そうそういじらないのにスペースが無駄というのもあります。
それでも、2か月間、3つのコンテスト、複数の移動運用に連れて行って活躍してくれました。まあでも上記の課題が気になりだしてしまいました。
ということでその2に続く・・・