移動運用の大半は、FT-818NDで行っています。夏場から秋口まで50MHzメインでしたが、7MHzのCWをVCHアンテナ使って出るようになって、こちらも面白く感じ始めました。冬場でもあちこちとQSOできるので、楽しいです。
CWトランシーバなんて、SSB派の自分としては縁がない、CWしかできないなんて、意味ない!と思っていましたが、現金なもので、CWデビューしてしまうと、特に移動運用でデビューすると、小型軽量が魅力に見えてきます。
アメリカのマウンテントッパーなど興味深々で見ていましたが、昨年の秋はずっと品切れで販売休止中でした。※2020年12月中旬からV2モデルが販売再開したようです。
国内の頒布キットなども眺めていましたが、あぶJP1QECさんのTweetで見知った、VenusのSW-3Bトランシーバーに焦点を合わせて検討しました。
7/10/14MHzのCWトランシーバーで SSBも受信は出来るようです。
www.venus-itech.com
特段CWフィルタなどは無いようですが、元からCWモードの帯域は500Hzとのことで、それならいいかと。というより、$188、国内での保障認定実績ありということで、頼んでしまいました。
発注確認メールへの返信で、セールスインフォへ回路図くれ!とお願いしました。
回路図はサイトでも見れるのですが、画像で文字がつぶれているので、
「日本でのライセンス申請に必要だから、回路図かブロック図をが必要」とお願いしたら、セールス担当のDaleさんから即レスで高解像度な回路図が送られてきました。
早速、この回路図を基に、ブロック図を起こして、TSSの保証認定をWEB申請にて依頼しました。
総務省の電波利用 電子申請・届け出システムLite であらかじめ送信機追加の申請書を作成してその中に、認定してもらう無線機のブロック図を添付した上で申請書を保存して、そのファイルをTSSへWEBから送って保証認定依頼するものです。
認定料を振り込んで申し込んだら、翌日には、申請書の修正事項のお知らせとともに、認定しますの返事がメールできました。早い!
そして2日後には認定証書もメールで届きました。
電子申請を指摘事項を修正しつつ、認定証書とブロック図を添付して、送信機追加の届け出完了!
私の場合、バンド、電波形式とも既に免許されているので届け出で済みます。
あぶさんにサンプルのブロック図をいただきました。ありがとうございました。
あぶさんのとはファイナルが変わっていました。SW-3Bはいろいろマイナーチェンジを射ているようです。
そうこうしているうちに キッチリ2週間で届きました!
こりゃ小さいな!
アンテナ端子はBNC、電源ジャックはFT-818NDと同じEIAJ #2でした。
スピーカーは無いので、ヘッドフォンが必須。
またCWキーは、2極コードを挿して電源を入れると、ストレートキーモード
3極コードを挿して電源を入れれば内蔵エレキーモードで立ち上がります。
ただ、見ての通りのボタンしかないので、速度変更も面倒ですしメッセージもコールサインのみ登録で、CQを打ってくれるだけなので、外付けエレキーを繋いでストレートキーモードで使います。(コンパクトさから遠のきますが)
V/UアンテナアナライザのN1201SAの入っていた100円ショップで買った化粧ポーチがジャストサイズ。
DAISOでキルトっぽいポーチを買ってきて入れました。
それを無印良品で買ったもう1回り大きなポーチに入れています。
都合3週間で届け出の審査も終わり、電波が出せる状態になりました。
配送期間で2週間強なので、すぐに使えるようになった感覚です。
ちょうど、Begaliの移動用ミニパドルのAdventureも届いたので、組み合わせてみました。
ケースサイドの留めねじの間隔に合わせて、L金具に穴をあけて、装着!
SW-3Bはアルミケースなので、磁石付きのパドルもくっつきません。
まあ、くっつける場所もないですが。
ただ、この装着ネジですが、M2.6かと思いきや、インチネジでした。
#4-40でした。UNCのNo.4、40山です。とりあえずキャップネジを購入しましたが、この六角穴が当然ミリではなくインチで、3/32インチ。一緒に頼みました。
移動先でこれらを取り付けるので指で締められるローレットネジを探しましたが、ネットでもどこでも見つからず。ねじ専門ショップでも見つからず、結局インチねじなのでeBayで購入。Amazonもびっくりのアメリカの空気を運んできやがりました。
デカい箱にネジ2個。送料はねじの8倍・・・
銀色の取り付けネジがデカくなりました。これで指で締め付けできます。
電源回りはFT-818NDのコードを流用してデビューです。これとVCHアンテナで7MHzにオンエアできます。リュックではなくナップザックで行けちゃいます。
コンテストでもなければ、土日の込み合う7MHzでも、500Hzの帯域なので困ることは無いです。ボディが小さく(104×71×25mm)、軽い(180g)ので、パドル操作すると無線機自体が動いてしまうので、左手で無線機を持って、右手でパドルを操作して電信を打つ感じです。
SW-3Bを腿にバンドで固定するのも手かもしれません。
難点としては、受信音量に対して、送信時のサイドトーンの音がデカい!しかも濁ってる。矩形波っぽい音ですね。耳への攻撃が高いです。ヘッドフォンを密閉型から、オープンエアタイプに変更しました。
Facebookで、Venusの担当者が If you feel the SW-3B's sidetone is too loud,you may increase the value of R25 to lower the sidetone volume.
と言っています。R25の値を大きくすれば、送信トーンの音量は下げられると。
回路図を見ると、R25は22KΩ このチップ抵抗を換えれば良いようです。
でも、まぁ慣れてきましたが。(笑)
あとは先にも書いた通り、内蔵エレキーの使い勝手が悪いってのもあります。
ただ、私は元々エレキーは1つにして、操作感を統一することにしているので、K3NGキーヤーを繋いでいるので、問題にはしていません。配線がごちゃごちゃしてしまっていますが。この辺りは、もう少しスマートに組み合わせたいです。
受信感度は使っている他の無線機とさほど変わらない気がしますので、十分だと思っています。
送信出力は12Vを切ると2W程度まで下がるようですが、15VのPDケーブルで供給しているので、キッチリ5W出ています。
お手軽移動にはとても良いリグだと思います。
14MHzならEFHWアンテナを使うことでもっとコンパクトになります。
今は7MHzのみでのオンエアですが、10MHz、14MHzでも機会をみて運用したいです。
万人におすすめできませんが、HFのコンパクトなCWトランシーバーの選択肢の1つとして悪くないと思います。