JQ1WYB 徒然 LOG帳

アマチュア無線局 JQ1WYBの無線ブログです

ボイスメモリ製作その2

自作品は、作って使っていると、いろいろアラも見えてきます。
そうするとああすればよかった、こうすれば良かったとモヤモヤしだします。
そのモヤモヤが一定レベルを超えると改良版製作のモチベーションとなるのでした。
結構その閾値は低い気がする。(笑)単に工作したいだけでしょうね。


目標は小型化! 電池内蔵! そしてハンドマイクも使えるようにする!の3点。

FT-991AM用のメモリパッドは今回は省略、フォトリレーも1つ減らして、PTTはトランジスタでキーイング、音声出力のトランスも廃止してπ型のATTのみでメイン基板上に実装しました。再生のSTOP SWは使わないので廃止としました。再生ボタンをもう1回押せば止まるので。


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ケースはタカチのSW85(85×60×40)を採用、1号機は秋月電子通商のプラスチックケース(135×75×49)で幅は50mmも縮小。でもPTTと再生SWは1号機と同じNKKのLP01シリーズを採用しています。光るの好きなんです。その他のSW類を小さいのにしました。
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上基板には、SW類と電源部、そしてPTTキーイングの2SC1815を搭載

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メイン基板はC基板より小さな45mm角の基板で作成。かなりキツキツですが何とか部品を配置。(回路図を見ればわかる通り、大して部品を必要としないのがこのキットの強み。コンデンサ類も、フィルムはやめてセラコンにしました。

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穴あけが荒いのは愛嬌で(^^;;


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各ジャックの位置も慎重に計って、1号機と同じ、いやRJ45変換用の4極ジャックも追加して、なおかつ50mm幅が狭いのに006Pも収まりました。外付けDCジャックも付いています。フットべダル用のジャックも付けました。大満足です。


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1号機と2号機の大きさ比較。これで FT-991AM用のメモリパッド以外は同じ機能を持っています。黄色のトグルSWがPTTのオルタネートSWです。


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あと、3.5mmの4極ジャック・プラグを使って、RJ-45のマイクも使えるようにしました。UP/DOWNは使えませんが、MICとPTTで十分です。 
FT-818ND/FT-991AM純正のマイクとの大きさ比較。

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2回り小さなボイスメモリ2号機が完成しました。
1号機に無い機能として、スピーカオフSWを付けました。1号機はモニタ音声が垂れ流しなので、SP穴にテープを貼って音量落としていました。(笑)
小さなザックにFT-818NDを入れて、その隙間に入れていくことができるようになりました。またデカいHeilのヘッドセットも不要となったので、移動運用に、より積極的に持ち出せます。

小型化により、音質は1号機に比べ若干ですが落ちました。まぁもともと音質は良くないチップせっとでしたが。トランスを抜いてSPとMICアウトをパラで繋いでいる
フィルムコンデンサを使っていないってあたりでしょうか。
無線を通して使うので、誤差の範囲だと思います。

これからどんどん連れ出そうと思っています。

 

ボイスメモリ製作 その1

ボイスメモリもメッセージキーヤーもうちのメイン機たちは持っていますが
そのFT-991AMは、FMモードでは内蔵のボイスメモリが使えないという謎仕様。
SSBとAMは使える。

まぁ、FT-818NDはそんなものは付いていない。
ということで、144/430でのコンテスト参戦などにも有効だ、って訳でボイスメモリ製作記となります。

素材は、秋月電子通商のAPR9600を使った、ブレッドボードキット。

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 IC-7300Mは内蔵メモリで使えるので、主に、八重洲機向けとしました。
うちのFT-818ND/991AM用に作ることにしました。


このAPR9600はノーマルで60秒、 ハイクオリティで30秒の録音ができます。
chは最大8chまで設けることができますが、録音容量は上記の通りなので、8chだと8分割、3.5秒しか録れない。またマルチchにはバグがあるそうで秋月は1chのみでの使用を推奨。

もう生産終了のチップなので、バグ改修の見込みもなく、お安く提供!その辺ヨロシクって感じです。私は1ch利用としました。ホントは2ch仕様にしたかったけど、まぁ今後の課題ってことで。

多chなどの設定を含め回路例も載っているデータシート(英語)
html.alldatasheet.jp

データシートのWeb版でみればChromeなどでは直訳機能もあるのでいろいろ読み込むことができます。


説明書から回路図のアップ。うちのマイクはハンドマイクもヘッドセットもダイナミックマイクなので、レベル不足が気になりましたが、まあいいでしょう。

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周辺部分は、 JJ1DPGさんの回路をいただきました。


手書きで回路図を書きかき(笑)
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主にBusyランプ(Act LOW)からのPTTキーイングや回路接続/遮断をフォトリレーで制御しています。SPからのトランスでインピーダンス変換もDPGさんの回路の真似。


秋月のC基板に組む。音声周りのコンデンサはフィルムやスチコンを使用。でもでもこのLSI音質そもそも良くはないです。(爆)
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電源にはトロイダルコアまで入れてる。DCジャックで内部の006Pを切り離すようにもしています。

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蓋側、というか、上側、基板が付いている底板以外がほとんど。トランスとかレベル調整などの基板は上に。

PTTやマイクイン、フットSW、DCジャックも上側。あまり何も考えず位置関係だけで配置。

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右側PTTのプッシュSW。LED内蔵はモメンタリ、赤いON/OFF SWはオルタネート。LEDの隣はREC/PLAY切替 上側4つはFT-991AM用のメモリボタン。

下側左が再生SWとストップSW 八重洲系RJ-45のマイクケーブルはボディにRJ-45のジャックを付けるのが面倒で、LANケーブル加工で、リグ向けは直にケーブルを出しています。

マイクは、ヘッドセット利用前提の3.5mmモノラルジャック。通常のハンドマイクはRJ-45コネクタなので繋げられません。



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PTTは赤く光る。再生ボタンは黄色。再生を押すとPTTが入って、赤く光る。


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移動運用やコンテストでかなり役立っています。

ただ、間抜けなことに、内部寸法をほとんど考えずにデカいSWを配置したので、
006Pを内蔵することができませんでした。(泣)体積的には十二分に余裕があるのに
SWやジャックの配置が悪くて、電池を置くと必ずどこかに当たって・・・
バッテリーは外付け仕様です。このDCジャックを付けないか、端に寄せて付ければ余裕で電池は内蔵できました。orz

・デカいボディなのに、電池は外付け
・マイクが、3.5mmモノラルジャック=手持ちだとヘッドセットしかつながらない
 ハンドマイクが使えない

というのが課題として残りました。
また、レベル調整VRを前面に出しているけど、そもそも1度調整したら、そうそういじらないのにスペースが無駄というのもあります。

それでも、2か月間、3つのコンテスト、複数の移動運用に連れて行って活躍してくれました。まあでも上記の課題が気になりだしてしまいました。

ということでその2に続く・・・

 

 

 

エレキー (K3NGキーヤー編)その3

前回作ったK3NGキーヤー2号機(Arduino Nano使用)に引き続き、5V出力のコンバータを積んで、3.7VのLiPoバッテリーで動く3号機を作ることにしました。
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正月3が日明けの秋月電子の営業開始で早速部品調達。そして部品レイアウトを考えます。DCDCコンバータは1cm×7.5mmとはいえ新たにスペースを食いますし、バッテリー用のPHコネクタも付けなくてはならないし、万が一LiPoバッテリーが死んだ時用にDCジャックも残したい。。。
いろいろ考えて、ブザーの音量調整の半固定抵抗を廃してSWで大/小/OFFとすることにしました。秋月電子にちっちゃいセンターOFF SWがあるのは知っていたので。
マルツキーヤーの基板の端モデルで使いましたし。30円。

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DCDCコンバータは立てても設置できるようL型のピンヘッダも付いてきていたので迷わず立たせました。
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立っている緑の基板がDCDCコンバータ


K3NGキーヤー2号機とI/0のポートは同じにしているので、
2号機からArduino Nanoを差し替えて動作確認。OK!
それから3号機のArduino Nanoにもスケッチを流し込んで2台とも動くようにしました。
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左が2号機、右が3号機。3号機では両面実装も考えて、45mm角のスルーホール基板にしましたが、それほど必要ではなかったです。音量のVRをトグルSWに替える事で実装密度が上げられました。DCジャック、3.5mmジャック共に1穴分外側に出ていますが。

メイン電源は白いPHコネクタに繋ぐLiPoバッテリー、赤いシーソーSWを経由してDCDCに入り、5V出力をショットキーDiで方向性付けて5V端子に入れています。
DCジャックは006P想定なので、VIN端子に入れています。DCジャックには電源SWを付けていませんが、LiPoバッテリーが切れた時の緊急用なので普段は使わないのでヨシとしています。


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Arduino Nanoのピンソケット下の実装。3.5mmジャックとトランジスタ、圧電SPなどを置いています。


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タクトSWも2号機までは長いのと短いのでしたが、中サイズも千石電商で買ってきて
ch1から順に長くしています。見ないで触ってもch番号が分かります。
まぁ、並び順で分かりますが。💦


f:id:Jq1Wyb:20210115003114j:image2021/1/6の世田谷区多摩川二子橋公園から実戦参加。
006Pは電源の袋にPDモバイルバッテリーと一緒に予備で入れていますが
CW用品のケースからは追い出せました。
元々写真のように右側がパドル、左側に電源とリグ向けのジャックを付けていましたが
LiPoバッテリーで電源ジャックを使わないのであれば、1号機と同様パドルとリグ向けジャックを左に寄せて、普段使わないDCジャックは右のArduino Nanoの下に入れれば
接続コードの取り回しがすっきりするなと思い始めました。
4号機を作るまではモチベーションが高まっていませんが。
2号機がホーム用となりました。1号機は引退。

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右から、K3NGキーヤー1,2,3号機基板とアクリル板の間の隙間に1,3号機はLiPoバッテリーを入れられるようにしています。滑り止めシートを挟んで止めてます。

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マルツキーヤー(JA1HHFキーヤー)とK3NGキーヤー 左下のマルツ省サイズ版は
PICも死んだので部品取って廃棄予定。K3NGキーヤー1号機も記念に残していますが
退役済みで何かの用途があれば部品取り予定。

K3NGキーヤーはI2C接続でディスプレーも付けられるので、4号機はホーム用の
デラックス機にしようと思っています。部品も全て購入済みですが、2号機があれば事足りているので、どうもモチベーションが上がらず。

K3NGキーヤーの記事はとりあえず収容。4号機を作ったらその4を書きます。

 

エレキー (K3NGキーヤー編)その2

Seeeduino XIAOと一緒にいろいろ買ってました。

Arduino Nano EveryとArduino Nanoコンパチ。

 

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Arduino Nano Every 一番新しい? でもNanoより安い
USBがMicro-USB 秋月で完成品1500円


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中華な互換機のNano。3個入って1480円。 USB-B。
そして、Seeeduino XIAOはUSB-C。見事にコネクタ種別がバラバラ

Seeeduino XIAOのK3NGキーヤーはCQ Runingで1時間に1回ハングアップする
メモリの記憶ができない(電源を切ったりリセットするとメッセージが消える)
などの不具合があるので、互換機のNanoで組みなおすことに。

基板が大きくなるのは嫌なので、秋月の45mm角基板に何とかXIAOの倍近いNanoを載せることに。寸法的には収まるのであとはNanoの股下にどれだけ詰め込んでスペースを活かすかです。

Arduino Nano は5V電源機。Vinは7V以上、ということで、006Pを電源とします。
基板上に何度もモジュールを置いたり、3.5mmジャックやDCジャックを置いたり
と位置決めをして、メッセージ送出のタクトSWは2ピンタイプにして、と
抵抗器は配線面につけたり、してどうにか同じ基板サイズでできました。

f:id:Jq1Wyb:20210114225244j:imageK3NGキーヤー2号機です! Nanoの股下に、圧電スピーカーとトランジスタ
キーイングのトランジスタ、そしてパドルとリグ向けの3.5mmジャックを入れて
スペース効率を図り、DCジャックも付けることができました。リグ向けのジャックはDCジャック側にあります。600mil幅では2個のジャックは並びませんでした。
コマンドモードSWのほかにメッセージSWも3つ付いたので利便性も向上。
006Pは外付けになりますが、満足です。
トランジスタはちなみに2SC1815を使っています。まだ東芝リテール品(意味は無い)


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実際に昭和記念公園移動の翌週から、品川区民公園、三浦市宮川公園、港区台場公園、目黒区碑文谷公園、大田区洗足池公園、千代田区日比谷公園と6移動でハングアップなし、メモリーも不揮発で快適です。

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三浦市宮川公園から、BegaliのAdventureパドルが仲間入り

f:id:Jq1Wyb:20210114224359j:imageケースの収まりが悪くなってきました。006Pが邪魔です。

 そして、2021年のNYP。フィールドから引退したK3NGキーヤー1号機をホームで使っていましたが、またもやハングアップ。今度は30分のRuningで固まりました。
いよいよ完全引退だなぁと。ホーム用3号機の材料はOLEDのディスプレーも含めて買ってあるけど、それより、フィールドの2号機の006Pを何とかしたいと思い始めて、1号機のLiPoバッテリーを活用できないかとふと思って秋月電子のサイトを見れば
あるじゃん。

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こいつで、LiPoバッテリーの3.7Vを5Vに昇圧できます。なのでフィールド用に3号機を作って2号機をとりあえずホーム用にしようと思います。

 
その3に続く・・・・

エレキー (K3NGキーヤー編)その1

PICが飛んでもプログラムを焼き直す、もしくは、PIC変えて焼き直せば復帰できるのは分かっていました。
秋葉原にすっ飛んで行って、秋月のPIC焼きこみツールを手に取るところまで行きました。

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5000円超のこのキットを持って、他にも買うもの無いかな、と店内をうろつくのはいつもの事。コロナ禍の為、入場人数規制をしていて、店内は良く見えるし。
ふと、目についた。Arduino。。。 ラズパイより小さな1ボードコンピューター位の認識でしたが、そういえばエレキーを作ったというサイトや、USBIFCW4でおなじみのサイトにも、キーヤーシールドがあったのを思い出しました。

nksg.net


秋月の店頭では、シールドが何かなんて知らないレベルでしたが、Arduinoで遊べたら
PICプログラマの数分の一の費用で色々出来そう、と思い直しそっとプログラマを戻しました。

情報が無さすぎるので、その場ではその他パーツ(やっぱり買った)を購入して帰宅。


帰り道の電車内で調べていたら沢山ヒット。
K3NGさんの作ったキーヤーのスケッチ(プログラム)を使って、シールド(周辺基盤)を作ってメッセージキーヤーを構成している人が何人もいる事を知りました。

Arduino UNOとか、MEGAとか色々ありますが コイツらUSBポートを持っていて、
開発環境のArduino Software (IDE)をPCにインストールすれば直結してプログラムを流し込めるので、ライタも不要。
Arduino モジュールは、1000円~数千円、中華互換機ならAmazonで3個で1000円みたいな価格です。

本家K3NGキーヤのgithub

github.com


そしていつも頼りになる情報源のjh4vajさん

www.jh4vaj.com

マルツキーヤー同様、Arduinoの脚にパドル入力、VRでスピード、SWでメッセージ再生
あとは、リグへのキーイング回路とブザー回路を付ければ良いのを理解しました。

あとは沢山あるArduinoやその互換機から何を選ぶかってだけです。
PICのICからArduinoのモジュールになるのでどうしても大きくなってしまう。
マルツキーヤーはB基板の切れ端を使ったけど、今回は、秋月の45mm角の基板に
収めたいと思ったので、思い切って小さなSeeed Studio Seeeduino XIAO-Arduinoを使ってみることにしました。
決め手はこの小ささに惹かれたから。
こいつは3.3V電源で動くので3.7VのLiPoバッテリーで直接駆動できます。
入力は5V入力まで。9VとかはNGのようです。

akizukidenshi.com


このチョイスは後でいろいろ大変でした。


シールドの回路図は、jh4vajさんが作成されたキットを作られている、JR1KDAさんのサイトを参考にしました。

K3NG キーヤーjr1kda.wordpress.com


さて、Seeeduino XIAOは CPUが ARM® Cortex®-M0+ 32bit 48MHz で 遅い。
低電圧3.3Vで動くので、アナログ系の値が狂う。K3NGキーヤーのシールドは5V電源を基調に回路定数が組まれています。VRでのキーイング速度変更、メッセージSWのchは抵抗で分圧しているので、電源電圧が違うと分圧値も違うよね。
その辺は組んでみてから考えようと、なんといっても小さいのがイイと進めました。

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全然気づいていなかったけど、このSeeeduino XIAOにはEEPROMが搭載されていません。
IDEでK3NGキーヤーのスケッチを書き込もうとして、スケッチがEEPROMを叩いていてEEPROMが無いぞ!とエラーが出て気づきました。🤣

K3NGキーヤーは、メッセージやコマンドモードなどの状態を電源切っても覚えておけるよう、EEPROMにメッセージや各種パラメータを書き込んでいました。
調べればすぐに出てきますがエラーの回避方法が見つかりました。

Seeeduino XIAOの使い方:フラッシュメモリでEEPROMを行う

搭載している小さなフラッシュメモリにEEPROMを叩きに来たら代わりに投げ込むようです。
このおまじないをしたら、エラーは出なくなりました。


スケッチを起動すると、コマンドモード時に点灯するオンボードLEDが電源ランプと一緒に点きっぱなし。コマンドモードに入ると消灯。通常モードで点灯。あれれ。


逆だなぁ。回路図をよく見ると、オンボードのD13のLEDがなんとAct_L
Arduino UNOやNanoなどはAct_Hなんですよね。command_mode_active_led この変数で制御しているようです。

K3NGキーヤーのスケッチはファイルが大量にあるのでこの変数を叩いているファイルを見つけられなかったのですが、JR1KDAさんに相談したところ、
IDEではgrepできないので、外部エディタでgrepしています。


k3ng_keyer.ino(17132):
#if defined(FEATURE_COMMAND_MODE) && defined(command_mode_active_led)
if(command_mode_active_led) {
pinMode (command_mode_active_led, OUTPUT);
digitalWrite (command_mode_active_led,LOW);
#endif //FEATURE_COMMAND_MODE && command_mode_active_led
で、ポートを設定していますので、ここのLOWをHIGHに変えて、次のポートへの書き込みでHIHGとLOWを入れ替えれば良いように思います。

とアドバイスをいただき、スケッチのファイルの中身のステータスを書き換えて、無事に解決しました。grepって知らなかった💦💦



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出来ました!燃える、爆発するといわれるLiPoバッテリーを電源としました。
ちっちゃい!

メッセージボタンは別基盤に外出しにしました。が、ツイストペアコードで延長すると
電圧降下で、使えるボタンは2つまで。1つはコマンドモードに入るボタンなので
メッセージは1つ。ということで、コマンドボタンとメッセージボタンを1つキーヤーシールドの空きスペースに実装、ブザーを少しずらしてます。
それ以外に、外付けで更にメッセージはSWは2個使えます。

マルツキーヤー基板との大きさ比較。基板切れ端のキーヤーよりは大きくなったけど
ジャック実装(コード引き出しは断線しやすそうだった)2層構造で基板の下に
LiPoバッテリーを置けたので006Pが不要に。
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Seeeduino XIAOの下、ピンソケットの間にブザーとキーイング用のトランジスタを置いています。

多摩川コンテストではCTESTWINとFT-991AMの内蔵キーヤーを使って乗り切りました。

このK3NGキーヤーは 12/6の立川市 昭和記念公園でデビューしました。
脚には、ネオジム磁石を付けて、パドルと並べてボディにガチンとくっ付きます。

画像

VCHアンテナを持って行って、7MHzCWにオンエア。しかし、1時間に1回くらい 計2回ハングアップしました。全くパドル操作を受け付けなくなったので電源OFF/ONで復旧はするけどEEPROMが無いのでメッセージが消失。再起動後に都度CQを再登録。
Arduino Nanoで作り直すかなぁ・・・とフィールド1回で引退の危機。

その2に続きます・・・・


エレキー (マルツキーヤー編)

エレキー。今やエレキーはメーカー製のリグには内蔵が当たり前ですが
メッセージキーヤーとなると、移動メインのFT-818NDには内蔵されていないし
IC-7300Mにしろ、FT-991AMでもいちいち登録が面倒くさい。
ささっと登録して使えるメッセージキーヤーが欲しいと思っていました。
あと、エレキーってなんだかんだロジックだったりプログラムだったりで
DOT-DASHの感覚か異なるじゃないですか。
アイアンピックA/Bは全然別物ですが。

ということで、エレキーは同じ物を使いたい、メッセージも打ちたいとなると
外付けキーヤーが欲しい、となります。

実はここから下は2018年春の話になります。

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このBENCHER BY-1は36年物です。

学生の頃は、80年代後半、どこかのキットメーカのメッセージキーヤーを組んで使っていました。TTLのロジックICと、DRAMを組み合わせていた気がします。
それももうどこか彼方に去ってしまったので、情報収集するとPICを使ったメッセージキーヤーの製作のページを見つけました。JA1HHF日高OMのサイトです。

www.hi-ho.ne.jp
PICの書き込み環境にも投資がかかるなぁなんて思っていたら、

CQ誌の付録になったキーヤーがマルツで売っていることを知り、さっそく秋葉原でゲット。

www.marutsu.co.jp



ささっと組み上げて、ワクワクしながら電源ON!「QRV」とモールス打ってくれた

さあ!と思ってパドルを繋いでからが苦難の道。

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全く無反応。





えー!? ハンダチェックOK、導通OK、
もう1度ルーペでチェックOK、PICを外して、全てハンダし直してもダメ。

お蔵入りです。

その年のハムフェア。マルツが出店していて、そこでもう1台このキットを購入。
PICを入れ替えてもダメ。 あれ~ どこか死んでるのか!? 「QRV」って打つんだけどなぁ

仕方なく2台目を組むも、まったく同じ現象。。。
電子工作の自信喪失。散々作ってきたのに。


泣く泣くマルツの相談窓口に連絡、事柄を伝えて、2台ともダメという事で
ちょっとおかしいと、送付してチェックしてもらうことに。

結果


PICが2つとも飛んでいました!
焼き直しなおしたら2台とも動作しましたと帰ってきました。

それから2年間コンテストメインでCWで活躍してくれました。
CTESTWINは喰わず嫌いで使っていませんでした。

 

そして2020年夏
移動運用をガンガンやりだしたのですが、移動でもCWやりたいとこのマルツキーヤーを持ち出していましたが、かさばるので基板を組み直すこととしました。
昔のロジックICで組むことを思えばPICを中心にシンプル。
OIKey-F88回路図 マルツキーヤーの原典

K20-DXパドルの付属ケースに一緒に入るように、回路図をもとに基板の切れ端に構築。
パドルとリグへの3.5mmジャックを付けるスペースは無いので、コードでプラグを伸ばす形にしました。これで006Pとパドルとキーヤーが入って快適!

 


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ケースの1/3で済んだ。これでもメッセージボタン3つ実装、もう1個は赤黒コードで手元まで引き出した 本家にはないブザー用のVRも積んだ

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本家との大きさ比較


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006Pの隣にK20-DXパドルが入るのだ。
小さくまとまってリュックのポケットにポン。

快適!
移動運用に毎回持って行きました。
鶴見川コンテストでも活躍。(鶴見川コンテストからCTESTWINも導入)


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運用風景。普段はFT-818NDだけどこの時は多摩川コンテストの予行演習でFT-991AMだった。


が、この時

アンテナ立てて、リグをセットアップして、エレキーも電源オンして




パドル反応しねぇ メモリーも打てねえ

PIC飛びの症状再発。
原因は不明。ケースに入れて使用、移動時もケースで防護されていたので。
本家基板に戻してもダメ。ということでPIC飛び確定。
静電気?夏場だぜ?ということで、マルツキーヤーはもう1台あるので、
使えるのは確認しましたが、自分の使い方ではまたPIC飛ばしかねないと
運用停止としました。

移動運用は、FT-991AMの内蔵キーヤーで済ませました。

K3NGキーヤー編に続きます。