JQ1WYB 徒然 LOG帳

アマチュア無線局 JQ1WYBの無線ブログです

50MHz シングルデルタループ

自宅用の50MHzアンテナは、常設は同軸3段コリニアです。飛びはそれなり。
何となく聞く用で、ちゃんと50MHzをやるぞ、となれば、仮設アンテナを上げます。

前世紀、学生の頃はコメットの2eleHB9CVを使っていましたが、多分実家で処分されました。
狭い我が家のベランダで、回転半径が取れないので、1/2λの八木やHB9CVは脱落。
ヘンテナ、スカイドア、モクソンアンテナ、ZYGIビームとか考えましたが、1λながらループ系のアンテナは若干ながら回転半径が小さくなるぜ、ということで、JA6RGBさんのサイトから2eleデルタループを購入、使用しています。

ja6rgb.backdrop.jp


ループ系の粘りの良さなど 気に入っていますが、ガッチリしたアルミ部材を使った構造で移動に使ったのは車で出かけたときのみ。

 

Twitter@QEC2015さんと、@JJ1BBYさんが会話していた、50MHzシングルデルタループの話題に加わりました。平行コードでエレメントと2:1のマッチングセクションをまとめて作ってしまう、QECマッチのワイヤーデルタループです。
コードとメスコネクタがあればすぐに出来るので、アンテナアナライザで見ながら作ってみました。

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3mのグラスファイバー竿から2.5mほどを塩ビのT分岐に突っ込んで水平桁を構成してぶら下げることで簡単に50MHzのデルタループが出来ました。

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背景にHFのロングワイヤーDLとポールが入っていてゴチャゴチャしていますが簡単にシングルデルタループが上がりました。ただ、5mのポールの上端に横桁が付いていて、そこから吊り下げる形状なので、給電点は、1.5m程下になるので地上高を稼ぎたいなぁと思い始めました。

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0.5λ×短縮率0.97程度のQECマッチ部分だけ作成。 2:1 約100Ωのシングルデルタループのインピーダンスを50Ωにしてくれます。

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 そして、塩ビのT分岐に少し塩ビパイプを接着して、アルミパイプで斜辺のエレメントを作成、上端を1mmのステンワイヤーでデルタループを作り直しました。
給電点がポールの上になったので、5mのポール:カーボン製タモ網の柄 がフルに活用できるようになりました。

 これで完成でもイイかなと思ったのですが、バランでもやってみたいと思い、デルタループの角度を挟角にしてインピーダンスを50Ωに近づけて1:1の強制バランで給電としました。大進無線のKIT-DB-50-V3を参考に作成しました。

https://www.ddd-daishin.co.jp/manual/db/db-50-v3.pdf

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あとは、斜辺のエレメント長をアンテナアナライザを見ながら共振周波数を調整して
上辺のワイヤーエレメントの長さを調整してインピーダンスの調整をして
また斜辺の長さを再調整して仕上げました。
斜辺は8/6/4mmのパイプで、タイラップ巻いて接着して差し込みのストッパとしています。給電点は8mmのスナップを付けてパチっと差し込むことで
簡単に取り付け出来ます。 バランと塩ビパイプはマジックテープを付けてあって、ポンと貼り付けられるようになっています。
アンテナ上げは3分という所です。 

アンテナ、ポールとも70cmに収まっていて、釣り竿ケースに入れて持っていっています。

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